建通新聞社(神奈川)
2011/08/23
【神奈川】京浜急行大師線立体化2期 整備手法検討開始
川崎市は、京浜急行大師線連続立体交差事業で、第2期整備となる東門前駅〜鈴木駅区間の整備手法の検討業務を329万円で中央復建コンサルタンツ(横浜市中区)に委託した。納期は2012年3月末。地下トンネルを整備する際の技術的課題への対応や、高速川崎縦貫線と近接するルートの整備方法を検討する。
同事業では、京急川崎駅〜小島新田駅の延長約5`区間をほぼ全線地下化し、産業道路などの踏切14カ所を除却する。交通渋滞と踏切事故の解消が狙い。
第2期整備区間は、東門前駅〜鈴木駅の延長約1・2`。鈴木駅の駅舎を地下に整備するまでに時間を要することから、暫定的な対応として、川崎大師駅から既存の鈴木駅間に開削トンネルの仮線を接続し、現在の路線のルートを活用する。仮線の完成後に川崎大師駅〜鈴木駅区間の本線の整備に着手する。
今回の委託では、仮線と本線の施工に当たっての各種課題や、川崎大師駅付近で川崎縦貫線と交差する仮線の敷設方法などの課題をまとめ、対策を検討する。14年度以降の工事着手を目指す。
第1期整備として、06年度から小島新田駅〜東門前駅付近の延長約980bの地下化工事を進めており、14年度に完了する。その後、同区間の駅舎と線路を除却した跡地の整備に着手する。
07年度から跡地の利用方法について町内会などと協議を進めており、11年度内に利用方針をまとめる。市民からは自転車駐車場や公園の要望が挙がっている。自転車と歩行者の動線も含め、パシフィックコンサルタンツ(横浜市西区)が検討業務を担当している。