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建通新聞社(神奈川)
2011/08/22

【神奈川】川崎市市民アリーナ みずほ総研で事業手法検討へ

 川崎市は、富士見周辺地区に建設するスポーツ・文化複合施設(市民アリーナ)で、民間の資金やノウハウの導入を検討しており、事業手法検討調査業務の公募型プロポーザルで最優秀提案者をみずほ総合研究所(東京都千代田区)に特定した。プロポーザルには4者を指名した。今回の委託の結果を基に、2012年度に実施方針を委託する。
 委託の内容は、PFIなど民間の活力を使った事業手法導入の検討やVFM(バリュー・フォー・マネー)の算出、事業工程の検討などで、11年度内に結果をまとめる。
 今後は12年度に実施方針を委託、13年度に設計に着手し、14〜17年に既存施設の解体と市民アリーナの建設工事を行う予定だ。
 市民アリーナは、川崎市体育館と教育文化会館ホール、富士見公園弓道場が建設後44〜55年が経過し、老朽化していることから、建て替えに合わせて建設する。
 建設予定地は川崎区富士見1ノ1ノ4ほかで、敷地面積は既存の体育館、児童プール、テニスコートを合わせた約1万3000平方b。
 建設に当たっては、既存施設の機能を集約し、体育館とホールが中心の複合施設とする。
 体育館には、「大体育室」「多目的室」「弓道場」練習場」「トレーニング室」などを配置する。
 メーンの大体育室には、公式競技で最も面積を必要とするハンドボールの公式大会に対応できる規模を確保し、1300席程度の客席を設ける。
 ホールについては、舞台は現在の施設と同程度とするが、音楽や演劇など多様な演目に対応するため、音響反射板・吊りバトンといった舞台機構を整備する。客席数は2000席を予定している。
 このほか、共用部分にロビー・ホワイエや乳幼児が遊べるプレイルームを設置する。
 既存施設は、▽川崎市体育館(川崎区富士見1ノ1ノ4)鉄筋コンクリート造地下1地上2階建て延べ6455平方b▽教育文化会館ホール(川崎区富士見2ノ1ノ3)鉄骨鉄筋コンクリート造地下1地上6階建て延べ1万5137平方b▽富士見公園弓道場(川崎区富士見1ノ1ノ6)平屋310平方b――となっている。