建通新聞社四国
2011/08/19
【愛媛】19日から申込受付 災害時のBCP等認定
県内建設会社の「事業継続計画(BCP)」策定の普及推進に向け、えひめ建設業BCP等審査会(柏谷増男会長=愛媛大学名誉教授)は、災害時の基礎的な事業継続力を備えている建設会社を認定するため、第1回目となる「えひめ災害時のBCP等認定」の申し込み受け付けをきょう19日から開始する。申込期間は9月2日まで。審査など手続きが順調に進めば10月末に審査会を開催、認定会社を決定する方針。愛媛県では2012年度から総合評価落札方式で建設業BCP認定業者を加点評価する予定で、地域防災力の向上へ、産・学・官が連携して事業継続力を高める体制づくりをさらに加速させる。
認定対象の建設会社は県内に本社がある2009・10年度および11・12年度の入札参加資格「一般土木工事A等級」。ただし、すでに四国地方整備局の一般土木C等級を対象に「四国建設業BCP等審査会」が認定する企業については、有効期限内に限って認定会社としてみなすとしている。事務局の県土木管理課技術企画室企画調整係によると、県内の対象業者は約200社。このうち11年8月現在、35社が四国建設業BCP等審査会による認定会社となっている。
申込先、認定に関する相談窓口は、同審査会を協働運営するNPO法人愛媛県建設技術支援センター(松山市一番町4ノ1ノ2)で、持参または郵送(郵送は9月1日消印有効)で受け付ける。申請用紙は県ホームページ「えひめの土木」から取得できる。
審査、認定にあたっては、▽災害対応を行える内部体制▽行政機関との連絡体制▽資機材や人員確保の体制▽災害時に有効に機能するための訓練実施−などといった確認ポイントを踏まえ、審査部会が9月〜10月中に「書類審査」と「面接審査」を実施。その上で審査会が審査内容を審議し認定会社を最終決定、2年間有効の認定証を発行する。
同審査会は、今後引き続き第2回目となる申し込み受け付けを9月中旬、第3回目を12月中旬に開始する予定で、それぞれ第2回審査会を12月、第3回審査会を12年3月に開催する方向で準備を進める考えだ。問い合わせは、事務局電話089(912)2647。