建通新聞社四国
2011/08/19
【高知】復旧工事費22・6億 漁港・漁港海岸施設
高知県は、7月の台風6号による漁港・漁港海岸施設の被災状況をまとめた。8月11日現在の復旧にかかる概算工事費は22億6300万円で、うち穴内漁港海岸に16億6000万円、6漁港施設に6億0300万円を見込んでいる。今後は、9月と10月の2回に分け災害査定を行った後、順次工事発注し、できるだけ2011年度内に完了させたい意向。
施設別の被災状況を見ると、高知県直轄の漁港は、三津(室戸市)、室戸岬(同)、宇佐(土佐市)、佐賀(黒潮町)の4漁港が被災している。三津漁港では、護岸B(延長50㍍)の波返し部が滑動、室戸岬漁港では、マイナス5・0㍍岸壁(延長68・6㍍)とC1護岸(延長40㍍)が損壊、宇佐漁港では、西口導流堤(延長90㍍)の方塊ブロックが倒壊、佐賀漁港では、3号護岸(延長20㍍)が損壊した。
市管轄の漁港は、穴内漁港(安芸市)では、G船揚場(延長6㍍)が欠壊、春野漁港(高知市)では、防波堤(延長26㍍)が損壊、防波堤B(延長50㍍)の消波ブロックと中突堤(延長10㍍)の本体ブロックが欠損した。
最も被害の大きかった安芸市管轄の穴内漁港海岸では、防潮堤(延長520㍍)が欠壊、離岸堤(延長80㍍)と人工リーフ(延長260㍍)が損壊した。