建通新聞社(中部)
2011/08/17
【愛知】犬山市 新体育館の建設 基本設計を梓設計らに委託
犬山市は、「新体育館」の建設に向けて、基本設計などを2011年度中にまとめる方針。UR都市機構が新体育館の基本設計を梓設計(名古屋市中村区)に委託。また、併せて整備する地区公園の基本設計も玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)に委託した。設計期間は12年3月15日まで。
基本設計では、新体育館の規模や機能、外観などのほか公園内施設の配置計画などをまとめるとともに測量設計にも着手する。
建設予定地は、日本コンクリート犬山工場周辺の羽黒字竹ノ腰地内で、敷地面積約3・8f。地区公園(サッカー場1面の多目的グラウンドや憩いのスペースなど)の整備と併せて同公園内に新体育館を建設する。市は測量調査を石田技術コンサルタンツ(小牧市)に、不動産鑑定を総合鑑定調査(名古屋市千種区)に委託。また、新体育館の地質調査も9月中に委託する予定。12年度中には用地を取得したい考えでいる。
このほか市は11年度、都市計画決定と事業認可(事業期間は12〜16年度の5カ年)に向けた手続きを進める。また、有識者や市関連部署、市民らが中心となって構成する建設検討委員会が、新体育館の管理方法などについて検討する。
今後のスケジュールとしては、12年度に実施設計をまとめ、13年度に多目的グラウンドの整備工事(14年度供用)、14年度からの2〜3カ年で体育館を完成させ、16年度中には供用を開始する方針だ。
1963年に建てられた現在の市体育館は、老朽化に加え競技スペース(875平方b)が手狭なことなどから、利用者に快適なサービスが提供できていない状況にある。現体育館の解体工事は順調なら17年度の発注となる見通し。跡地の活用方法については今後の検討課題とされている。
公園整備と新体育館建設の基本計画策定業務は玉野総合コンサルタント(名古屋市東区)がそれぞれ担当した。