建通新聞社(中部)
2011/08/17
【三重】津建設事務所 368号下太郎生拡幅 測量、設計着手、環境影響評価を縦覧
三重県津建設事務所は、国道368号「下太郎生拡幅」道路整備計画について、三重県条例に基づく環境影響評価手続きを進めるとともに、対象区間の路線測量、また分割する工区のうち第3工区の詳細設計に着手した。環境影響評価準備書の縦覧は9月21日まで。路線測量は三重中央コンサルタント(津市)が担当で、調査工期は120日間。第3工区の詳細設計はテクノスリー(津市)が担当で、設計工期は180日間。2011年度に設計などを進め、12年度以降に用地取得の手続きに着手する計画。工事の着手は、今後の用地取得の進捗を見ながら検討することになる。
国道368号は、津市の市街地方向から美杉町地内で、2車線への改良が進められてきたが、名張市との市境の津市美杉町太郎生飯垣内から同寺垣内までの延長約4・9`(幅員2・4〜4bが中心)が未改良で、部分的に対向ができないなど交通の支障となっている。このため、現道拡幅で延長0・7`、バイパス区間で延長2・3`の計延長3`を整備する計画。計画幅員は、全幅員7b(2車線、車道幅6b)。
事業化にあたっては、区間を3分割し、第1工区は、名張市市境の飯垣内から名張川右岸側に沿った現道を拡幅する延長0・7`。一部区間で護岸擁壁により道路用地を造成する。第2工区は、バイパス区間が中心で、第1工区の終点から名張川を新橋梁(1号橋)で左岸側に渡り、左岸側の山すそを通過し、その後にまた河川を新橋梁(2号橋)で右岸側に渡るまでの延長1・7`。構造物は橋梁が2基あり、河川幅は30b程度。第3工区は、名張川右岸側の民家間の農地を通過する延長0・6`のバイパス区間で終点となり、現道と接続する。同区間での河川横断は現道の橋梁を利用する計画。工事のスケジュールは、工事が可能な工区から整備し、完成工区から現道に接続し供用させ幹線道路としての機能を高めていく考えで、現時点では、第3工区から整備を進めていく考えだ。
今回の測量設計では、路線測量が延長3`。道路詳細設計が第3工区で設計延長は0・76`。環境影響評価手続きは、工事区域が室生赤目青山国定公園の区域内にあることから県条例に沿って手続きを進める。縦覧後に説明会、県知事・市町長意見を踏まえて評価書をとりまとめて公告する。