建通新聞社四国
2011/08/05
【香川】朝日分署を移転新築 高松市消防局
高松市消防局は、消防署所の適正配置などを検討する第2回あり方検討委員会(委員長・白木渡香川大学危機管理研究センター長)を29日、市民防災センター(多肥上町)で開き、今後、朝日分署(朝日新町)を移転新築、東署(高松町)と川添出張所(元山町)を統合新築する方向で検討することを決めた。
3署所とも耐震強度不足や液状化の危険などが懸念され再整備の必要性が求められており、6月に開かれた第1回委員会では3署所の整備方針を改築案や移転案、統合整理案など3案をそれぞれ概算事業費や消防・救急体制の状況などを示し比較検討していた。
今回3案の中から整備事業費や消防体制の適正配置などの観点から「朝日分署を移転新築し、東署と川添出張所を統合して移転整備することが適した配置」とする方針を固めた。
朝日分署は、震災時に周辺の液状化が懸念されるため、南方の福岡町1丁目交差点付近に移転新築。東署と川添出張所は、東署の敷地が狭いうえ、幹線道路に面していないため春日町の宮之原交差点付近に移転統合整備する案を示している。
概算事業費は朝日分署整備が用地費1億円、建築費3億円の計約4億円。東・川添統合署が用地費1億円、建築費4億円の計約5億円を見込んでいる。
既存施設規模は、東消防署(高松町)が鉄筋コンクリート造3階建て延べ828平方b、1979年築。朝日分署(朝日新町)が同造2階建て延べ673平方b、81年築。川添出張所(元山町)が同造2階建て延べ225平方b、81年築。
また、同委員会では市内に94カ所ある消防屯所の適正配置についても検討しており、8月下旬に第3回委員会を開き意見を集約し、高松市長に意見書を提出する方針。