建通新聞社(神奈川)
2011/08/04
【神奈川】大船駅東口再開発第2地区 基本計画素案
鎌倉市は3日、市施行による大船駅東口第一種市街地再開発事業第2地区で基本計画(素案)を公表した。これまでに検討していた「プランV」をベースに、区域全体を三つの街区に分けて開発する計画。各街区の建物の規模など詳細は示していない。今後、地権者らと素案を検討し、2012年度に都市計画変更に向けた手続きを開始。13年度以降、早期に具体的な事業計画を策定する考えだ。
「プランV」の段階では、大船一丁目5番地に地下2階地上12階建延べ1万6690平方bの住宅と商業・公益ビルを建設し、同8番地に地下1階地上16階建て延べ1万0100平方bの住宅・商業ビル、同9番地に地下1階地上9階建て延べ5100平方bの商業・業務ビル、同10番地に地下1階地上14階建て延べ1万1840平方bの住宅・商業ビルをそれぞれ建設する計画だった。
今回公表した素案では、このうち8番地と9番地を一体的な事業とし、地下駐車場や通路などの共有化を検討している。9番地と10番地の間にある現在の街路は残す方針だ。
各ビルの1〜3階は商業施設とするほか、仲通り商店街の沿道では現在の賑わいを維持できるように、外向き路面に店舗を配置する。また、各ビルが一体的な街を形成するように、3階部分に大船駅と連絡するペデストリアンデッキを設置。地下駐車場もビル間を通路でつなぎ、利便性を高める。
道路関係については、駅前を通る県道大船停車場小袋谷線を拡幅するとともに、線形を変更して駅前広場を確保する。
対象地区は、大船駅東口駅前の約1・2f。
11年度は地権者に対してブロック別検討会や個別面談を実施し、都市計画変更に向けた合意形成を進める。