北海道建設新聞社
2011/08/03
【北海道】ジオパーク全国大会が9月29日から洞爺湖町で開催
第2回日本ジオパーク全国大会が9月29日から3日間の日程で洞爺湖町などで開催される。洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会(会長・真屋敏春洞爺湖町長)による大会組織委員会が主催。日本ジオパークネットワーク(JGN)に参加する国内29地域の関係者が一堂に会し「ジオツーリズムを通じた観光地づくり―変動する大地との共生」をテーマに、ジオパークの意義を発信する。
ジオパークは、貴重な地質遺産を有する自然公園の一種。2010年12月現在、25カ国77地域がユネスコが支援する世界ジオパークネットワーク(GGN)に加盟。日本では09年8月に国内で初めてGGN加盟が認定された洞爺湖有珠山地域のほか、道内のアポイ岳、白滝を含む29の地域がJGNに参加し、ジオパークによる地域づくりを推進している。
全国大会は洞爺湖有珠山とともに昨年GGNに認定された新潟県糸魚川に次ぐ開催。観光、教育、防災をキーワードに、地域と人間の関わりや防災と観光の融合のほか、3月11日に発生した東日本大震災からの「日本の再生」などについて広く議論し、ジオパークが果たす役割を考える。
洞爺湖町の洞爺湖文化センターをメーン会場に、9月29日の日本ジオパーク情報交換会で開幕。翌30日にはメーンイベントであるフォーラムと講演会を催す。フォーラムでは岡田弘北大名誉教授らが基調講演するほか、フォーラムに先立ち開く分科会などの成果を発表。作家・倉本聰氏による記念講演も予定されている。
最終日の10月1日は、ジオツアー・ジオフェスティバルも企画。有珠山噴火遺構などのジオサイトをPRする。
参加申し込みなど詳細は洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会のホームページ(http://www.toya-usu-geopark.org/)で紹介。問い合わせは同協議会事務局(壮瞥町総務課ジオパーク推進室)まで。