建通新聞社(神奈川)
2011/08/03
【神奈川】花月園観光、競馬場跡地を松尾工務店に譲渡
【横浜】花月園観光(横浜市中区桜木町3ノ7ノ2)は7月29日、所有する競輪場跡地と選手宿舎の土地と建物を、松尾工務店(横浜市鶴見区)に譲渡し、8月1日に引き渡すと発表した。松尾工務店は今後、跡地の利活用について「民間事業者」と「地権者」の立場で、県や横浜市、UR都市機構神奈川地域支社などとともに検討する。
譲渡したのは、2010年3月に閉鎖した花月園競輪場の跡地10・4fのうち、花月園観光が所有する土地約8600平方bと、選手宿舎(鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ3983平方b)。土地の譲渡価額は10億3400万円。競輪場跡地はこのほか、県の所有部分7・1fと、JFEの社宅跡地など遊休化している民有地部分2・4fがある。
跡地の利活用については現在、UR都市機構神奈川地域支社が整備計画の検討作業を進めている。12年3月をめどに検討結果をまとめ、12年度、関係者間での役割分担など具体的な調整に入る。
これまでの経緯は、2010年12月に「花月園競輪場関係県有地等の利活用に係る検討会」が、活用策の検討に向けた方向性をまとめ、みどりを保全・創造するとともに、防災機能を備えたオープンスペースを確保した上で、住宅地の整備と駅前にふさわしい機能を誘導するとした。事業手法は▽土地区画整理事業▽住宅市街地総合整備事業▽防災公園街区整備事業―の三つを想定。事業化に向けた検討をURに依頼し、URは6月、検討業務をURリンケージに委託し、各事業の適用可能なエリアや実現性、採算性などの調査・検討作業を開始した。