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神奈川県県土整備局と企業庁、環境農政局は、２０１０年度に完成した工事の成績評定の結果をまとめた。それよると、県土整備局発注工事の平均点は75・９点で09年度と比べてわずかに０・１ポイント下がった。同局では、08年度以降の３年間の成績を比較し、「ほぼ安定傾向にある」と分析している。企業庁発注工事は同じく平均点が75・１点で、３年連続でアップした。環境農政局発注工事の平均点は74・１点。ここ３年間、大幅な変動はなかった。
　各局とも５００万円以上の工事で10年度に完成した案件の成績評定結果を集計した。
　県土整備局は工事件数１１４０件で、平均点は08年度と比べて０・４ポイントアップ。09年度比では０・１ポイント下がった。２０００万円未満の工事は「65〜74点」の層が全体の48・３％で最も多い。２０００万円以上の工事は「75〜79点」の層が全体の41・６％を占め、最も高い割合となっている。評定点75点以上の工事の割合は62・４％で、08年度と比べて３・１ポイント増、09年度比では１・４ポイント減った。
　最高点89点は、宇内建設（横須賀市）が施工した横須賀土木事務所発注の「急傾斜地崩壊対策工事公共その１」（横須賀市根岸町）と、日本植生神奈川営業所（横浜市）が施工した横須賀土木事務所の「急傾斜地崩壊対策工事公共その１」（逗子市新宿４丁目）、匠建設（平塚市）が施工した住宅営繕事務所の「西湘高校Ａ棟改修及び耐震補強工事」（小田原市）の３件。
　企業庁発注工事の平均点は08年度比０・５ポイント、09年度比０・２ポイントそれぞれアップ。２０００万円以下の工事は、「79〜75点」（全体の42・９％）と「74〜65点」（同44・３％）の層で全体の87・２％を占める。２０００万円以上の工事は「79〜75点」が全体の39・２％。
　最高点88点は、大日本土木・亀井工業・入内島土建特定ＪＶの「厚木市旭町〜幸町地内配水管布設（シールド）工事」と、東芝（東京都港区）の「城山（発）３号ポンプ水車発電電動機内部点検手入工事」の２件。
　関東農政局発注工事の平均点は、09年度と比べて０・４ポイント下がり、08年度と同じ値だった。２０００万円未満の工事は「65〜74点」の層が59・４％、２０００万円以上の工事は「79〜75点」と「65〜74点」がほぼ同数だった。２０００万円未満の工事の平均点（72点）と、２０００万円以上の工事の平均点（76点）の間には、４点の開きがあった。
　最高点（２０００万円以上）は、宇内建設（横須賀市）が施工した「県営漁港施設補修事業（県単）三崎漁港荷捌所補修工事　県営漁港整備事業（県単）合併工事」の88点。２０００万円未満では、高橋組（清川村）の「自然公園等施設整備費（公共）丹沢三峰線歩道整備工事」の83点が最高だった。