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建設経済新聞社
2011/08/03

【京都】広域交通インフラで検討委 北陸新幹線は年度内に中間まとめ 今後舞鶴港や高速道路も議論

 京都府の広域交通インフラ検討委員会の初会合がこのほど開催され、北陸新幹線のルートなど広域的な交通課題の検討が始まった。
 東京・金沢間を結ぶ北陸新幹線は26年度中に開通する予定。これまで関西圏とのつながりが強かった金沢圏域が北陸新幹線により首都圏へ約2時間半で直結されアクセスが強化されることで東京への一極集中がさらに進む懸念がある。関西を中心とする2府5県で構成する関西広域連合においては北陸新幹線のルート検討を含む広域インフラ検討会が設立された。そうした中、広域交通インフラに対する京都府としての考え方をまとめるため、初会合が7月29日開催された(=写真=)。
 初会合では中川大京都大学大学院工学研究科教授を委員長に選出。北陸新幹線に加え、舞鶴港、京都縦貫自動車道や鳥取豊岡宮津道路、新名神高速道路などを検討テーマにすることを確認した。
 北陸新幹線は、福井県敦賀市以西のルートとして、「米原ルート」「若狭ルート」「湖西ルート」の3ルートについて、建設費用や経済効果、費用負担などを検討し、ルートについての意見をまとめる。検討委は当面、北陸新幹線について検討を進める。年度内には中間まとめを行い、関西広域連合の広域インフラ検討会の北陸新幹線部会に提出する。
 北陸新幹線の検討の後は、拠点港湾(舞鶴港等)、幹線道路等について検討する。