建通新聞社(神奈川)
2011/07/25
【神奈川】UR都市機構 小杉駅北口地区開発基本計画に着手
UR都市機構神奈川地域支社は、川崎市の武蔵小杉駅北口地区に所有する街区に民間投資を誘導して開発するため、事業の可能性調査に着手する。小杉駅周辺のまちの現状や課題、与条件などを整理し、基本計画を策定。川崎市や、小杉駅周辺で開発を計画している事業者らと協議を進める。
これに向け「小杉駅北口地区における基本計画策定等業務」を委託するため、コンサルタント選定の入札手続きを進めている。開札は8月26日。
URは、小杉駅北口の土地(ホテル・ザ・エルシイ跡地)約4600平方bを2010年3月に取得した。この土地と隣接する街区(NEC小杉ビル跡地)を含めた駅前ブロックの共同開発を目指すとし、所有者らと調整しながら、2012年10月までに一体的な基盤整備の手法を検討する。
小杉駅周辺の開発で川崎市は、小杉駅北口エリアにコンベンション機能を持つホテルなどの施設の立地が望ましいとし、今後開発計画を策定する民間事業者に誘致を働き掛けることを、市議会の場などで表明している。
一方、URは、市全体のまちづくりの在り方を考慮して検討を進めるとしており、今回の基本計画策定業の成果として、どのような提案がなされるか注目される。駅前に位置するブロックとしての役割と、地域の拠点としてふさわしい開発が課題だ。