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建通新聞社
2011/07/20

【大阪】大阪府の工事入札 2010年度の平均落札率 76.19%で前年比低下継続 低入調査も増加

大阪府の2010年度の工事入札で平均落札率が76.19 %となり、09年度の76.88 %からさらに0.69ポイント下がっていることが分かった。発注件数が最も多い都市整備部は74.72%で、前年度に比べ1.09ポイント低下している。低入札価格調査制度で調査に入った案件は09年度に比べ増加、失格件数も若干増加した。府は、入札制度改革で低入札対策を進めているが、依然として低入札傾向は顕著で、応札者側にとっては、年を追うごとに厳しさが増している。
 落札率は03年度に89.1%だったが、04年には88.5%、05年には87.0%と年々約1ポイント前後下降。06年度は84.3%となり、05年度に比べ3ポイント近く低下。07年度は4ポイント以上の低下。08年度は1ポイント弱の低下にとどまったが、09年度は再び3ポイント近く低下。10年度は若干ではあるが、低下が進んだ(表@)。
 低入札調査基準価格を設定している案件で最低入札価格が基準を下回り、調査に入った件数は04年度の21件から、05年度38件と増加し、06年度は65件と倍増。07年度は58件で7件の減少。08年度は77件と再び増加。09年度は62件に減少。10年度は再度増加し、70件となった。
 失格となったケースは、04年度は1件だったが、05年度は3件に増加。06年度は8件と急増。07年度は同数の8件で横ばい。08年度は10件でさらに増加。09年度は7件で若干減少。10年とは8件で若干増加した。都市整備部の発注が4件、水道部の発注が3件、府警本部が1件(表A)。
 くじ引き件数は06年度の995件から、07年度は1,348件に増加。08年度は1,076件と減少したが、09年度は1,340件で再び増加。10年度は868件と減少した(表@)。
 府は、予定価格などの最事後公表を拡大中。落札率低下にどの程度効果があるか注目される。