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建通新聞社(中部)
2011/07/13

【三重】スポーツ広場や多目的広場など整備 伊勢市、宮川左岸28fの利用計画案

 伊勢市は、川端町の宮川左岸高水敷約28fを市民が水辺に親しむ空間とするため、多目的広場やスポーツ広場などを整備する利用計画の素案をまとめた。8月ごろまでに素案に対する意見公募を行い、2011年度内に利用計画を決定する。
 市民や有識者らで組織する「宮川左岸高水敷利用計画懇談会」の意見を反映しながら市のプロジェクトチームが素案を作成した。素案に対する意見を参考に利用計画を修正し、12月ごろに開催する同懇談会で利用計画を決定する予定。
 素案では、高水敷を18・8fの広場ゾーンと10fの森林ゾーンに大きく分け、「子どもから大人まで幅広く楽しめる、自然を生かした水辺の空間づくり」を基本コンセプトに整備する。
 広場ゾーンには多目的広場(8・8f)、スポーツ広場(5・5f)を整備する。多目的広場は草の刈り込みを行って芝生化する。スポーツ広場は、野球とソフトボール兼用の球場を2面設置する。森林ゾーンは倒木の撤去や間伐を行い、管理用道路を整備する。
 このほか、遊歩道、駐車場、親水空間を設ける。遊歩道の延長は約2`で、管理用通路を兼ねた道路を設ける。駐車場は2カ所で約2・1fを整備。駐車台数は合計約300台とし、駐輪場も併設する。親水空間は川面と高水敷に挟まれた空間を自然観察区域とする。
 宮川では、国土交通省が宮川床上浸水対策特別緊急事業として、河川流量を確保するための河道掘削を進めている。市は、掘削に伴って整備された河川敷の高水敷部分を占有し、公園や運動施設などとして利用する計画。
 国の浸水対策事業は11年度に完了する計画で、市は12年度以降に整備する。