建通新聞社
2011/07/08
【大阪】大阪府 りんくうタウン活性化にパートナー事業者 大広に決定 アニメ産業などをりんくうタウンに集積
大阪府は、「りんくうタウン活性化」の戦略を再構築し、その具体化を図っていくため、パートナー事業者選定の企画提案競技を行い、大広(大阪市北区)に決定した。
競技には5者が参加し、大広の提案は、79点の最高点を得た。提案金額は3,499万9,224円。
提案のトータルコンセプトは「クールジャパンフロント」。とりわけアニメ、ゲーム、造型という日本が力を持っている分野のものをりんくうタウンに集積させる企画。選定委員会は、「関空対岸の立地を生かして、広く国内外から集客をめざす企画であり、ソフト産業の振興にもつながることが期待できる。民間主導で実施する事業スキームが示され、活性化の大きな可能性が感じられる」と評価した。
パートナー事業者が行う業務は、りんくうタウン活性化戦略プランの作成。今後のりんくうタウンについて、@トータルコンセプトA土地利用方策案と規制緩和策案Bにぎわいづくりのためのソフト事業施策案とまちづくりマネジメント実施案Cブランド力向上策Dマーケティングリサーチ−などを策定・実施する。契約期間は2012年3月31日。
りんくうタウン(泉佐野市)は関西国際空港の開業に合わせて対岸に埋め立て開発された318haの副都心計画。事業用地の分譲と定期借地の契約率は90%を超えたが、りんくうタウン駅北側の商業業務ゾーンや公園・緑地整備予定エリアに低未利用地が残っている。民間のアイディアや活力を引き込み、まちの魅力アップとブランド力向上を図る。