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建通新聞社四国
2011/07/05

【香川】丸亀総合公園内に建設 中讃新警察署

 香川県警察本部は、丸亀警察署と善通寺警察署を統合する中讃地区の新警察署新築用地を香川県丸亀市新田町の丸亀総合運動公園内の市有地とする方針を明らかにした。新警察署の規模は2009年4月に完成した高松南警察署程度が見込まれており、12年度以降、建設に向けて事業費が盛り込まれる。敷地面積は約8000平方b。
 中讃地区の警察署再編計画は、09年10月に策定した「中讃地区における警察機能強化計画案」では、整備時期を10年度までの財政再建方策後、早期に整備着手する方針を盛り込んでおり、10年度に丸亀市内で建設候補用地の選定を進めていた。
 丸亀署は、築52年が経過し耐震性の不足や狭隘化が著しいうえ、駐車場も不足している。また善通寺署も築41年が経過し、丸亀署と同様な問題を抱えている。香川県警察本部は、それぞれの警察署は近接した位置にあり、道路網も整備され短時間での管内移動が可能となったことから、中讃地区の警察活動の拠点として統合する新警察署を丸亀市田村町周辺に建設する方針を示していた。
 新警察署に求める規模・機能は、中讃地区の治安情勢を勘案し、高松南警察署相当の規模と体制とし、通常の事件・事故に対応する機能に加え、大規模な留置施設や防災活動の拠点機能、周辺警察署への支援機能など、中讃地区の拠点警察署としての機能を追加整備する。
 相当規模とされる高松南警察署の体制は警察官204人、一般職員13人、留置施設収容定員40人、一般者用駐車場51台が整備されており、施設は庁舎棟と車庫棟で構成され、規模は庁舎棟が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ6405平方b。車庫棟が鉄骨造2階建て延べ2067平方b。敷地面積約6600平方b。
 県警察は、02年に従来の16警察署体制を抜本的に見直す「警察署の再編整備計画」を公表し再編整備に取り組んできた。丸亀警察署と善通寺警察署の統合により、一連の再編は完了する。