建通新聞社(中部)
2011/07/01
【岐阜】多治見市 (仮称)日本タイル館建設、7月下旬に基本計画策定委託
多治見市は、笠原地区に「(仮称)日本タイル館」を建設するため、7月下旬に基本計画策定を外部委託する。市長の諮問機関となる同館整備推進委員会も同時期に立ち上げ、コンサルタントと委員会が共同で2011年度末までに基本計画案をまとめる。順調なら12年度から設計に入り、15年度内の開館を目指して建設工事を進めていく。
同事業は、06年の旧笠原町との合併時にタイル産業の振興と活性化を図る拠点として建設を決めたもので、合併特例債を活用して整備する。当初計画の「道の駅・(仮称)日本タイル村」を集客力などの面から断念し、「日本タイル館」のみに変更した経緯がある。
建設候補地は、13年度に取り壊しが予定されている「笠原庁舎」の跡地(庁舎前のタイル広場を含む)。施設規模は未定としているが、延べ床面積で1000〜2000平方bの範囲で検討されそうだ。
また、施設の管理運営には地元の民間活力が導入される見込みで、地元組織の「一般財団法人たじみ・笠原タイル館(各務寛治理事長)」が候補に挙がっている。
なお、市長諮問機関の同館整備推進委員会は、建築や展示、地場産業、地域振興、観光振興などに携わる6人がすでに内定している。委員会では、具体的な意見を基本計画策定に反映させるため、施設の@機能、内容A規模、整備費用B管理運営手法、運営経費―などについて検討する。