トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(東京)
2011/06/27

【東京】東京都下水道局 水再生センターなど計画前倒し

 東京都下水道局は、水再生センターや管渠の耐震化工事の計画を前倒しする。水再生センターなどの耐震補強は2011〜12年度で新たに3カ所程度で行うほか、避難所などの下水道管とマンホールの接続部の耐震化を加速して完了目標を2年早める。「東京緊急対策2011」に基づく対応で、11年度の補正予算案に関連経費を盛り込んでいる。
 同局では「経営計画2010」に基づき、首都直下型地震などの震災時にも下水道機能と利用者の安全性を確保できるよう、下水道管と水再生センター・ポンプ所などの耐震化や、緊急輸送道路のマンホールの液状化対策などを進めている。
 具体的には、上部が公園などに利用されている水再生センターや、低地にあるポンプ所で耐震補強を実施。下水道管については、避難所や災害拠点病院などから排水を受け入れる下水道管とマンホールの接続部に、地震の揺れを吸収するゴムブロックなどを設置して耐震化を図ることにしている。
 これらの取り組みを「東京緊急対策2011」に盛り込んで前倒しを図る。
 水再生センター・ポンプ所の耐震補強は、経営計画(10〜12年度)で予定していなかった3カ所程度の施設を計画期間内の対象に加える。
 下水道管の耐震化では、15年度末までに2500カ所で完了させるとしていた当初目標を13年度末までに改める。14・15年度で予定している200カ所程度の施工個所を、11〜13年度の3年間に振り分けて工事を実施する方針だ。
 なお、第2回都議会定例会に上程した補正予算には、水道の耐震継ぎ手化などと合わせ総額21億円を計上している。