建通新聞社四国
2011/06/24
【香川】谷口ら6者連合に 県農業試験場跡地利活用コンペ
香川県は、農業試験場跡地(高松市仏生山町)の琴電軌道南側1万9000平方bを利活用する事業計画コンペで、開発者を谷口建設興業が代表する6者連合を選定した。利用計画は市民農園や楽農レストラン、直売所などのほか高齢者専用賃貸住宅やデイサービスセンターの建設を提案した。6月末に基本協定、2013年春に売買契約を締結する方針。土地の売却試算価格は約4800万円。
事業者の構成は、谷口建設興業のほか、後藤哲夫建築事務所(高松市番町)▽すみれ福祉会(同 十川西町)▽グリンアイルプランドウ(同 川島東町)▽平井料理システム(同 福田町)▽H・A・S・E(三豊市高瀬町)の6法人連合。
利用形態は市民農園が2800平方b程度、露地野菜農園が9800平方b程度。既存施設を活用する楽農レストラン・直売所・食育研修道場が木造平屋と鉄骨造2階建て。新築する高齢者専用賃貸住宅(50戸)・デイサービスセンターが鉄骨造3階建て延べ1974平方b。
事業計画コンペは、広く民間企業などから利活用案を募るため、10年10月から募集を始め3案の応募があった。
選考理由はコンセプトのほか、施設の改修活用・建設計画、周辺対策、経営計画の4項目を審査委員会が審査し、ほかの2案より事業計画案の実現性が高いと評価された。
農業試験場跡地の全体は10fを超え、中央エリア(約5・7f)には高松市の市民病院を建設することが決まっているほか、北側エリアについても新病院との一体的整備を高松市が検討している。
今回公募したエリアは、県と高松市が設置した「跡地を活用したまちづくり検討委員会」が利活用の方向性について「生きがいのある生活を支える食・健康の向上」と設定しており、そのコンセプトを基に計画が提案された。
新農業試験場は、11年秋の開場を目指し綾川町で整備が進められている。