建通新聞社四国
2011/06/24
【高知】投資的経費は12・6億 県の6月補正案
高知県は21日、6月高知県議会定例会提出の6月補正予算案として、一般会計に14億8423万円を計上した。累計では4352億6835万円となっている。そのうち、投資的経費は12億6280万円で、前年同月比では7・8%増。他に、特別会計が7906万円、企業会計が7004万円の補正額を計上している。今回の6月補正予算は、東日本大震災を踏まえた南海地震対策の強化、東日本大震災への対応、産業振興計画の推進、教育改革を着実に推進の4大項目を掲げている。
6月補正予算案の主な事業は次の通り。
▽みんなで備える防災総合補助金(3520万円)─東日本大震災を踏まえて、災害時における3幹部の孤立対策としての緊急用ヘリポート整備費を助成する。緊急用ヘリポート前倒し整備5カ所など
▽津波避難対策推進事業費補助金(5791万円)─津波避難計画や地域津波避難計画の策定、見直しを行うための経費を助成するほか、津波避難路や外付け会談などの整備に対して助成する
▽住宅耐震対策事業(6898万円)─全国で防災意識が高まっている中、最大90万円の住宅耐震化補助の件数を増加し、住宅の耐震化を加速させる。対象事業を住宅耐震診断事業、住宅耐震改修設計事業、住宅耐震改修事業
▽河川調査費(1390万円)─地震・津波により被害の生じる可能性がある河川堤防について、今後河川堤防耐震化工事に向けた耐震化基礎調査を前倒しで行う
▽海岸耐震診断事業費(1億0450万円)─県管理海岸のすべての海岸堤防について、今後の海岸堤防耐震化工事に向けた耐震化基礎調査(耕地海岸、漁港海岸、河川海岸、港湾海岸)を実施する
▽森林整備加速化事業費(8253万円)─森林資源を活用した産業振興を推進するため、木材の搬出コストを低減する作業道の整備などに要する経費に対して補助する。補助対象は林内路網整備