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建通新聞社(中部)
2011/06/24

【岐阜】多治見駅北に分庁舎と保健センターの複合施設建設を計画

 多治見市は、多治見駅北土地区画整理事業の16街区を候補地として「分庁舎と保健センター」の複合施設建設を計画しており、6月議会で審議している設計費の補正予算案など関連2議案が通り次第、具体的な検討に入る考えだ。順調なら8月までに複合施設の建設基本構想をまとめ、秋には設計者をエスキスコンペなど設計案を競う方法から選定する。今のところ施設の計画規模は明らかでない。
 同市の庁舎は、本庁舎(日ノ出町2ノ15、床面積8571平方b)と笠原庁舎(笠原町2082ノ5、床面積2463平方b)の2施設あり、共に@老朽化A耐震性が低いB狭い―などの課題がある。市が4月にまとめた市庁舎将来構想案によると、課題解決の基本方針として@本庁舎は当分の間(財源確保の見通しがつくまで)使用してその後建て替えA笠原庁舎は閉鎖B分庁舎を新たに建設し、庁舎機能の一部を移転―としている。
 将来構想案は、市庁舎についての内容で「複合施設」建設には触れていない。そのため、規模についても総務省の庁舎標準面積算出基準を参考に同市が試算した市庁舎としての必要床面積1万3553平方bのみが示されている。今回は、既存2庁舎を使いながら「分庁舎」機能を整備するため、分庁舎部分の必要床面積としてはコンパクトなサイズも考えられる。
 スケジュールについても明らかでないが、補正予算案に2012年度までの継続費として設計業務費を追加しているため、13年度からの建設工事着手を目指しているものとみられる。
 なお、6月議会で審議している分庁舎建設関連の2議案は、「補正予算案」と「第6次総合計画の基本計画を一部変更」で、補正予算案には、分庁舎建設事業(設計業務委託)として、4200万円の12年度までの継続費を追加(11年度2800万円、12年度1400万円)。一方、第6次総合計画一部変更の案件は、行財政運営施策の分野で「市庁舎の将来構想および分庁舎の整備を含めた方策を検討」とある一節を「分庁舎を整備し本庁舎機能の一部を移転」に変更するもの。