北海道建設新聞社
2011/06/22
【北海道】幕別町が役場庁舎を現地改築へ−基本方針案まとめる
幕別町は、延べ約6000m²の現地改築とする役場庁舎改築の基本方針案をまとめ、20日に開かれた町議会の庁舎建設に関する調査特別委員会で説明した。委員会協議を経て、2011年度末に基本構想を策定。12年度に基本設計、13年度に実施設計、14―15年度に工事をそれぞれ進める見通しだ。
新庁舎への配置を想定する部署や職員数、庁舎整備の標準面積に加え、面積拡充や機能増強などから、想定延べ床面積を約6000m²に設定。
@敷地面積A用地の確保B利便性C均衡ある発展の確保―の4つの条件から、現庁舎敷地、旭町公営住宅跡地地区、保健福祉センター地区、札内支所地区、白人公園地区、スマイルパーク地区の6カ所を建設候補地とした。
比較検討した結果、敷地面積1万1438m²ある現庁舎敷地内での現地改築が最も評価が高く、建設地に最適と判断。第1種住居地域の現庁舎敷地は、建ぺい率60%、容積率200%で、5階建て以上は建築不可となっている。
合併特例債の充当を見込んでいるため、利用期限である15年度末の完成がめど。11年度末に基本構想を策定し、12年度当初予算に基本設計費を盛り込み、12年4月に基本設計を入札したい考えだ。
現庁舎はRC造、地下1地上5階塔屋3階、延べ3819m²の規模で、1972年の完成。03年9月の十勝沖地震で構造的な被害を受けたほか、耐震診断で耐震性が低いことが確認されている。