建通新聞社(中部)
2011/06/21
【愛知】常滑市がイオンモール出店計画の現状を説明
常滑市は16日、大型ショッピングセンター(SC)など商業施設専門ディベロッパーのイオンモール(千葉県千葉市美浜区、岡崎双一社長)が同市に計画しているイオンモール常滑(仮称)について、6月定例市議会で開業が遅れている理由と現在の交渉状況を明らかにした。
森下宏市議の一般質問に答える中で明らかにしたもので、開業時期が遅れている理由を▽テナント出店計画の見直し▽建設費の高騰▽景気低迷による経営環境の変化―などとしていると説明。具体的な開業時期は明確になっていないものの、イオンモール社長と同市の会見では、出店に向けた話し合いを行い「撤退は考えていない」との回答を得ているとした。また、県企業庁と一体となり、集客力のある地元企業との引き合わせなども進めていることも明らかにしている。
同施設の建設予定地は、愛知県企業庁が所有するりんくう常滑駅北街区とその周辺(中部臨空都市)で、敷地面積20万1759平方b。3月には「イオンモール出店予定地」の看板が設置された。予定地は、08年9月に県と事業用借地権設定契約を締結。予定地の借地権設定契約に際しては、09年1月の土地引き渡しから3年以内に開業する契約となっており、12年までに開業する必要があるものの、協議による見直しも可能なようだ。関係機関は出店に向けて、支援する方針を示している。
当初の計画では、2つの中核店舗をエンターテイメント分野やカルチャー分野の機能などを備えた専門店街で結ぶ「2核1モール型ショッピングモール」の整備を予定。今後の計画見直しでは、SCとともに中核店舗となるコアテナントをどれだけ呼び込めるかが出店の鍵を握りそうだ。