建通新聞社(中部)
2011/06/21
【三重】川越町が「図書館など複合施設の整備」を計画
川越町は、「図書館など複合施設」の整備を検討しており、2011年度に基本構想と基本計画の策定を行う。複合施設として整備が検討されるのは、図書館と中央公民館、郷土資料館の機能を持つ施設。
同構想と基本計画は、官民一体となった検討委員会を設立して策定することにしており、現在、町民からの委員会参加者を公募している。
図書館と既設の中央公民館、郷土資料館の3施設については、11年3月に策定した「第6次川越町総合計画」の中でも、それぞれ整備の必要性が盛り込まれている。3施設の整備を検討の結果、利用者の利便性や建設費、維持管理費のコスト削減などから、個別で整備するよりも1カ所に集約し3つの機能を備えた複合施設として整備することが適切と判断し、検討を進めることとした。
現在、同町には図書館は無く、総合会館2階の1室で蔵書約2万5000冊の「図書室」として対応している。また既設の中央公民館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1075平方b)と、郷土資料館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ554平方b)は、それぞれ1977年と58年の建設で、老朽化や現敷地での建て替えが困難(郷土資料館)などとなっている。
同町では今後、町民と町関係者などによる検討委員会を立ち上げ、12年3月末までに基本構想と基本計画を策定する。同構想と計画で複合施設の建設が決定し、整備の方向が決まれば、12年度以降に順次、基本設計や実施設計などを進めていくことになる。