沼津駅付近鉄道高架事業に関する有識者会議の森地茂座長(政策大学院大学教授)が17日、県庁を訪れ、川勝平太知事に同事業の検討結果の報告書を手渡し、「沼津駅周辺のポテンシャルは高い。そのポテンシャルを活かし、これまでにない新たなまちづくりを進めるべき」と提言した。
報告書では、同事業を▽交通環境の改善や拠点都市形成のために効果的▽沼津貨物駅の移転計画は妥当▽市民意見を反映させる手法(パブリックインボルブメント=PI方式)を導入し、関係者間の合意を形成しながら県と市が一体となってまちづくりを進めるべき―としている。
川勝知事は、「事業の客観的な一つの姿がとらえられた。考えの違う方とあらためて意見を突き合わせ、地元の皆さんが幸せを感じられるまちの姿にしていきたい」と述べた。また、PI手続きについて「今秋にも開始したい。徹底的に話し合い地元の合意を得たい」との考えを示すとともに、事業の方向をまとめる時期について「(自身の)任期中(2013年)が一つの目安」と話した。
建通新聞社 静岡支社