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日本工業経済新聞社(山梨)
2011/06/15

【山梨】今月にも設計着手 近く指名業者選定へ 1億円投じ双葉分署建設 峡北広域行政事務組合

 峡北広域行政事務組合管理課(韮崎市本町4−9−48■0551−23−7119)は、(仮称)韮崎消防署双葉分署の建設を計画。早ければ今月末にも測量・設計に着手する。建設用地は甲斐市が取得する予定で6月補正予算案に取得費2300万円を盛った。来年早々には着工し同年11月完成を目指す。総工費は外構、植栽含め約1億2000万円を見込む。
 双葉地区にもようやく消防署が建設される見通しとなった。今月10日の会見で市は、建設地となる双葉東小(甲斐市大垈2780)東側、県道島上条宮久保絵見堂線(大垈バイパス)沿いの農地の買収に乗り出すと発表。分署建設地約1500uと併せ隣接する竜地溜池の管理用地約6500uも取得するとした。取得費は計1億3560万円を見込んでおり市議会で補正案承認後、地権者との交渉に入る見通しだ。
 同組合によると、分署は当初RC造2階建て約300u規模を想定していたが、将来的なニーズを踏まえ検討した結果、平屋500u程度になる見込みという。
 早ければ今月末にも設計に着手する予定で現在仕様書の準備を進めている。設計者の選定は同組合の入札参加資格を持つ業者による指名競争入札。近く指名業者の選定に入る。
 用地取得が順調にいけば建設地の造成や分署の設計を年末までに完了させ、年明け早々にも施工者の選定に入る。施工者を決める入札も同組合の入札参加資格者が対象となる。これまで同組合では一般競争入札を行った実績は無いが、今回は高額な案件のため一般競争も視野に選定方法を検討するとしている。
 現在双葉地区の消防・救急は韮崎署(同市本町4−9−48)が担当しているが、双葉地区の人口増加とともに近隣への消防署の設置を求める意見が地元から挙がっていた。また人口増に伴い学童保育の登録者数も増加。双葉東児童館のプレハブ増設も年度内に行う予定で近く設計に入る。6月補正案にはその事業費として1600万円を計上した。
 同組合管理課は「市内には個室の仮眠室がある消防署がないので双葉分署にはつくりたい。また今後女性の消防士が使用することも考えられるので、トイレなども男女兼用ではなく別々のものを考えていきたい」としている。  



提供:山梨建設新聞