桜川市(中田裕市長)は、2011年第2回市議会定例会に東日本大震災にかかわる災害復旧費などの補正予算案を提出した。主なものでは、本年度中に耐震補強工事を予定している学校施設への工事費を増額したほか、農地関連の災害復旧事業費や伝統的建造物への補助金を盛り込んだ。一般会計では7億9739万3000円を追加し、当初からの歳入歳出の総額を169億6309万8000円とする。
学校関連では、震災の影響で工事費の増額が見込まれるため、南飯田・坂戸・羽黒・猿田小学校屋内運動場の耐震補強工事費に7134万6000円を増額。これらの施設はいずれも1970年代の建設で、Is値は南飯田が0・22、坂戸が0・16、羽黒が0・11、猿田が0・30。
岩瀬東中学校屋内運動場(RC造2階建て延べ1630u)の耐震補強・大規模改修工事には3346万2000円を追加。Is値は0・15で、設計は椛搦R栄建築設計事務所(土浦市荒川沖西)が担当。
また、保健体育施設の工事に2233万6000円を計上し、総合体育館「ラスカ」で落下した天井や壁面、真壁体育館で屋根や柱の修繕を進めていく。
農地の災害復旧については、測量・実施設計費1307万6000円、工事費8321万4000円、を配分。配水管修繕やため池整備、道路補修など、補助事業4件(5772万7000円)と単独事業23件(2548万7000円)を実施していく。
霞ケ浦用水土地改良区への工事委託費は2億2179万4000円とした。
このほか、真壁地区の伝統的建造物群保存地区では、被災した約70棟に対し仮復旧を行うための補助金1億2857万2000円を設定。
農業集落排水事業特別会計については、設計委託費400万円と工事費7500万円を盛り込み、長方地区の高久・源法寺処理場などを補修していく。
提供:日本工業経済新聞