建通新聞社(中部)
2011/06/16
【三重】四日市港湾事務所 津松阪港津地区の栗真町屋工区整備方策策定に着手
国土交通省四日市港湾事務所は、津松阪港の津地区で新規海岸事業となる「栗真町屋工区」について、整備方策の検討に着手した。業務は地域開発研究所(東京都文京区)に委託。2011年度中に地元ニーズの取りまとめや機能検討などを行い、基本設計に反映させる。
津松阪港の海岸は、築後40年以上が経過し、天端の高さ不足や施設の老朽化、護岸の沈下などによる機能低下のほか、地震発生時には液状化も懸念されている。このため、老朽化対策と液状化対策を行い、安全な海岸空間整備を進めている。
栗真町屋工区は、江戸橋海水浴場付近の海岸保全を図るため、11年度の新規海岸事業として整備に着手する。対象は津市の栗真町屋町、江戸橋側の海岸線延長1848bと、志登茂川と安濃川に挟まれる島崎町側の海岸線延長214bを合わせた延長2062b。
整備方策の策定に当たっては、学識経験者などで構成する委員会のほか、地域の住人とともに行うワークショップにより地域のニーズを把握。防災面、環境・景観面、地域振興面、利用面の4面から海岸のあり方を検討する。また、11年度は並行して進めていく基本設計に随時、検討内容を反映させていく方針だ。