建通新聞社
2011/06/15
【大阪】大阪府環境農林水産部 食とみどり技術センターの耐震対策 全面建て替えも視野に検討 森之宮の本部機能も移設
大阪府環境農林水産部は、耐震性能が不足する羽曳野市の環境農林水産総合研究所・食とみどり技術センターについて、対応方針を検討する。検討調査を今月下旬に委託。10月末までの納期で作成し、耐震改修を行うのか、全面建て替えするのかなど方針を固め、2012年度予算に関連事業費を要求する考え。環境農林水産総合研究所は12年4月に独立行政法人化する予定。大阪市東成区にある本部機能は、食とみどり技術センターに移設することが決まっている。このため、将来的には施設の拡張が必要で、耐震改修で対応する場合にも、施設の増築などが行うこととなる。
食とみどり技術センターは、羽曳野市尺度442に所在。敷地面積は24万5,913u。施設の総延べ面積は1万8,522u。このうち、耐震性能が不足しているのは、本館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約4,000u)と別館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1,500u)。ともに1962年度の建設。 新実験棟(鉄筋コンクリート造3階建て)は、2001年度の建設で、耐震性能を満たしている。
一方、大阪市東成区中道1−3−62にある環境農林水産総合研究所の本部は、鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建ての施設。1967年度の建設で老朽化している。また、隣接の成人病センターの移転改築構想(大阪市大手前地区)に伴う、森之宮再整備地区に含まれている。このため、独立行政法人化を機に食とみどり技術センターへの機能移転を方針化している。
今回の検討調査では、食とみどり技術センターを耐震化し、機能拡大の増築などを行った場合と、全面改築した場合のコスト比較や、必要規模の算定などを行う。
この結果を基に、年内に方針を決定。耐震改修を行う場合は、2012年度予算編成に実施設計費などを要求。全面建て替えを行う場合は、基本計画費などを要求することになる。