JR東海から概略ルート及び駅位置が公表されてから始めての「リニア中央新幹線建設促進山梨県期成同盟会臨時総会」が開催され、JRから市町村、各種団体や機関の関係者に建設計画を公表した。
その中で甲府盆地南部地域(峡中)を新駅の建設候補地に選んだ理由や、反対に笛吹川東部丘陵部(峡東)、山梨リニア実験線センター周辺(富士東部)、釜無川西部(峡南)の3地域が選ばれなかった理由を詳細に説明し、理解をもとめた。候補地となった甲府盆地南部は「平坦な地形」「駅部及び駅部前後に連続する高架橋を含め約20mの高さで計画可能」「JR身延線や新環状道路の既存ランプと近接」などが、他に比べて優れていると示した。
意見交換で出席者からは「駅の位置はいつ確定するのか」といった質問が相次ぎ、JR側は「今後環境影響評価を行い、建設地周辺で1年〜2年程度をフィールド調査を進め、絞り込んでいく」と答えた。
またリニア中間駅の建設を要望していた富士東部地域の石井大月市長が「リニア実験センターはどうなるのか」とJR側に問いかけ、これに対し「今後も走行試験を続けていく。将来的にはまだ決めていない」と答え、教育的な機関としての存続を匂わせた。
提供:山梨建設新聞