トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(茨城)
2011/06/08

【茨城】下水、開発の経験活かし 復旧優先に施設整備 高野利夫 県企業局施設課長 

 「企業局は初めての勤務。施設課が所管する水道施設の建設や工業団地の造成も初めてで戸惑いはあるが、早く馴染むとともに、下水道や沿線開発での経験を活かしていきたい」と抱負。
 1976年に土木部都市施設課(現・公園街路課)に入庁して以降、下水道やつくばエクスプレス関連鉄道、沿線開発に携わり、港湾課の技佐兼課長補佐(総括)を経て、この春、企業局施設課長に就任した。
 担当業務は、水道用水と工業用水の施設建設と維持管理。そして阿見東部や江戸崎の工業団地の造成。「安心、安全、安定した用水供給が使命。水道用水ではそれに加えておいしい水の供給が求められる」と語る。
 本年度は震災で被災した施設の本格復旧を最優先に、県南広域水道の霞ヶ浦浄水場改築事業や設備の耐震化事業など、実施中の事業を確実に進めていくという。
 今回の災害を経て、「これまで危機管理対策として企業局が進めてきた補修資材の確保、浄水場間を結ぶ連絡管の整備、OBの協力体制、(財)企業公社との連携などが大きな効果を発揮できた。これらをより一層強化していく」と高野氏。
 今後の施設整備に、「CO2対策や危機管理対策、そして節電対策など、さまざまな機能が求められ、多面的な視野が必要になる。太陽光発電や風力発電などの自家発電設備や緊急用井戸が有効ではないか」と語った。
 そのほか仕事上の関心事として、今夏の節電対策を挙げる。「局内全体で知恵を絞り、あらゆる有効な手段を講じながら、お客様に迷惑のかからない給水体制を作らなければ」と語る姿に、実直な性格が垣間見えた。
   ◇   ◇   
 1953年12月26日生まれの57歳。日本大学理工学部土木工学科卒。利根町在住。妻、両親、子ども2人と6人暮らし。
 趣味は、安くて美味しいものを食べに行くこと。「ドライブがてら行くことが多い」と高野氏。昨年は、五霞の『なまず丼』や大洗の『生しらす丼』、千葉県蓮沼の『いわし丼』などが記憶に残っているという。
 好きな言葉は『一期一会』。「市町村の方々はじめ、皆さんにお世話になった。出会いと感謝の気持ちを大切にしたい」。



提供:日本工業経済新聞