建設業労働災害防止協会千葉県支部(尾頭博行支部長)の第47回通常総会が7日、千葉市内の千葉京成ホテルミラマーレで開かれ、10年度事業報告及び収支決算・監査報告のほか、11年度事業計画及び収支予算を全会一致で可決した。
議案審議に先立ちあいさつした尾頭支部長は、東日本大震災を踏まえた今後の労働災害防止への取り組みについて、「本年は緊急性が高く、工期設定が厳しい災害復旧関係の工事が相当数予定されており、今まで以上に『施工前のリスクアセスメント』が重要になる」と指摘。
引き続き、来賓を代表してあいさつした永山寛幸・千葉労働局長は、東日本大震災からの復旧に向けた取り組みや、緊急相談窓口を開設し、労働基準関係法令に対しての事業主からの相談に応えていることなどを説明したうえで、2010年度での労働災害について言及。県内の建設業における『死亡災害ゼロ』は、決して達成出来ない目標ではないと思う。大震災による被害、福島原発問題など、確かに難問は続くが、今こそ皆さんが主体となり、安全から元気を興して頂きたい」とのエールを送り、祝辞に代えた。