建通新聞社四国
2011/06/03
【香川】近く基本計画外注準備 高松市こども未来館
高松市は、松島町に建設するこども未来館の基本構想をまとめた。それに伴い、近く基本計画策定の外注準備に入る方針。今後のスケジュールは2011年度に基本計画を策定、12年度に施設の基本・実施設計を進めるとともに、展示の基本・実施設計も行い、市民文化センター本館を解体、13〜14年度でこども未来館建設、15年度当初の開館を目指す。
施設は「子供を中心として幅広い世代の人々が交流できる」を基本理念とし、@子育て支援ゾーンA図書館ゾーンB科学体験ゾーンC市民交流ゾーン─の施設構成からなる。
子育て支援ゾーンでは遊びコーナー、親子ラウンジ、子育て相談コーナー、情報コーナーなどを整備。
図書館ゾーンでは図書機能のほか絵本や読み聞かせコーナーを設置。
科学体験ゾーンでは、プラネタリウムを設置するとともに科学展示・実験コーナーなどを設置。
市民交流ゾーンでは、施設のエントランスとしてさまざまなイベントや催しの場、情報発信コーナーのほか元プロ野球選手の中西太記念コーナーなどを設ける。
施設整備の基本的な考え方は、バリアフリー化を図るとともに、太陽光発電や雨水利用など環境に配慮する。想定延べ面積は4500平方b〜5000平方bとし、現在市民文化センター内に設置している平和記念室もこども未来館に含めて整備する。
本館に併せて別館も廃止し、その跡地に桜町にある夜間急病診療所を移転整備するとともに、高松市医師会の医師会館(現在、天神前)を誘致し整備も同時期に行う。ほか移転整備を計画している男女共同参画センター(錦町)もこども未来館に隣接して整備する。
別館跡に建設を計画している新施設は、1階に夜間急病診療所、2階以上に同医師会と医師会が運営する看護専門学校が入居予定。規模は5階建て延べ約4000平方b程度を見込む。
解体する現市民文化センターは本館とアリーナを有する別館からなり、本館は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ7658平方b。別館は同造地下1階地上3階建て延べ7154平方b。