建通新聞社(中部)
2011/06/02
【愛知】打越荘建て替え設計 柴山コンサルに委託
名古屋市住宅都市局は、「打越荘」建て替えの第1工区分の2棟の建築設計を柴山コンサルタント(名古屋市東区)、設備設計をペス建築環境設計(名古屋市千種区)に委託した。設計の期間は2012年3月16日までで、工事は13年3月ごろの着手を目指す。
打越荘は1961〜64年に建設された住宅で、鉄筋コンクリート造3〜4階建ての14棟からなる。建物の老朽化や設備の陳腐化が進んでいるため、14棟すべての建て替えを4工区に分けて実施する計画。建て替え後は6棟となる。
今回設計を委託した第1工区は、敷地南端の7号棟と8号棟の2棟が対象。建設する建物の規模は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ約1494平方b戸数16戸と、鉄筋コンクリート造5階建て延べ約2273平方b戸数25戸。1戸当たりの床面積は現状より増加する計画で、エレベーターはいずれも1基ずつ設置する。
設計完了後、12年4月ごろから現在の建物の解体工事を実施する。また同住宅は傾斜地にあるため、建て替えに伴い造成工事を実施する。建設工事の着工時期は13年3月ごろとなる見込みだ。2棟を一括で発注するか別々に発注するかは現段階では未定。
設計と並行して、都市計画の手続きを進めており、都市計画一団地の住宅施設を地区計画に移行する。
今後は、第1工区の工事完了後に第2工区の工事に着手する。建て替え後の戸数は全体で約180戸となる。20年度までに全体の完成を目指す。
打越荘の所在地は千種区星ケ丘2ノ50ほか。