「君津土木事務所管内4市合同水防訓練」が5月27日、袖ケ浦市横田地先の二級河川小櫃川河川敷(中川橋上流右岸側)で行われ、袖ケ浦市をはじめ木更津市、君津市、富津市、県君津土木事務所の各職員のほか、業界団体から(社)千葉県建設業協会君津支部(青木孝行支部長)の会員13人を含む総勢90人余が参加。各市の持ち回りにより、今年は袖ケ浦が主催した。この水防合同訓練は、地震や風水害等の災害が発生した場合、公共土木施設の機能の確保及び保持のため、各機関が連携して円滑に応急措置が行えるように訓練し、実際の災害に対して迅速かつ的確に対応することを目的としたもの。各班は、今後の水防活動に備えた準備工法として、300袋の「土のう作り」を開始する一方、水防警戒体制に入ったことから「河川パトロール」を強化し、情報伝達訓練も合わせて実施した。
その後、小櫃川の水位が氾濫注意水位(警戒水位)を越え、中川橋上流の右岸の3か所で堤防越水の恐れがあるため、各班は直ちに「改良積み土のう工法」(L5m、3段積み)を行い、3か所に完成。さらに、同じく中川橋上流右岸の別の3か所で堤防法面に洗掘個所を発見し、それによる堤防決壊の恐れがあることから、引き続き「シート張り工法」を実施した。