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建通新聞社
2011/05/31

【大阪】治験薬共同受託製造施設(GMP)整備構想推進 大阪府などがバイオ戦略2011 

大阪府などは「大阪バイオ戦略」として、彩都(茨木市)への治験薬共同受託製造施設(GMP)整備構想などを推進する。産学官による「大阪バイオ戦略推進会議」で「大阪バイオ戦略2011」としてまとめた。国際戦略総合特区などの制度を活用してバイオ関連の施設を誘致。世界トップクラスのバイオクラスターを目指す。
 大阪バイオ戦略推進会議は大阪商工会議所などの「産」、大阪大学などの「学」、大阪府、経済産業省近畿経済産業局などの「官」で構成する産学官の組織。「大阪バイオ戦略2011」は、バイオベンチャーの支援や治験の促進、規制改革などの実現に向けた今後の取り組みをまとめたもの。
 バイオ関連の施設の集積に向けたアクションとしては、@新たなインキュベーション施設、ミドルステージのベンチャー向け施設の開設に向けた取り組み(府、近経局)A治験薬共同受託製造施設(GMP)整備構想への参画推進(府、近経局)B大学や研究機関所有機器の共用利用(開放)推進(医薬基盤研究所)C「大阪バイオ・ライフサイエンスイノベーション点」による研究機器共同利用の実施(阪大、府)D産・学大型協働研究棟の稼働(テクノアライアンス棟)(阪大)E先進的な医療イノベーション拠点の整備検討(阪大、府)−を盛り込んだ。
 治験薬GMPは、大阪商工会議所が提唱してきた。バイオ医薬品候補物質を評価するための、創薬ベンチャーが共同利用する施設を彩都に公設民営で設置することを国に要望する。国による設置を想定し、施設の運営は、創薬ベンチャー企業からの製造委託料で賄う。円滑な運転を期すためには延べ1,500u程度は必要としている。