静岡県内の2010年度末(11年3月31日)現在の建設業許可業者の所在地別の業者数と許可業種数がまとまった。地域別では、下田土木事務所管内の許可業者数が前年度比5・4%減、熱海土木管内が同4・0%減になるなど特に県東部地区の減少幅が大きかった。許可業種の総数は同2・2%減の4万0587業種だったが、1業者当たりの平均業種数は前年度を0・04ポイント上回り過去最多の2・54業種となった。
地域別の業者数で、減少幅が大きかったのは、東伊豆町(前年度比9・3%減)、河津町(同8・5%減)、小山町(同8・5%減)、川根本町(同8・9%減)、菊川市(同7・9%減)など。前年度を5%以上下回ったのが9市町あり、このうち7市町が東部地区だった。
知事許可業者の総業種数は、10年前(01年度末)の3万5732業種が、10年度末に3万9524業種に増加。1業者当たりの平均業種数は2・51業種で、01年度末の平均2・14業種から0・37業種増えた。建設業の経営形態が細分化している実態が明確になっている。
大臣許可業者の総業種数は01年度末の703業種が、10年度末に840業種に伸びた。1業者当たりの平均業種数は6・18業種で、01年度の5・54業種と比べて0・64業種増えた。
知事許可と大臣許可を合わせた工種別の推移を見ると、▽土木一式(前年度比2・2%減)▽建築一式(同3・3%減)▽造園(同3・8%減)―など11工種で減少。▽タイル・れんが・ブロック(同3・2%増)▽鉄筋(同3・2%増)▽機械器具設置(同5・1%増)―など17工種で増加した。
建通新聞社 静岡支社