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北海道建設新聞社
2011/05/26

【北海道】東洋水産が西区の札幌工場を石狩湾新港に移転へ 

 東洋水産(東京都港区港南2丁目13の40、堤殷社長)は25日、札幌市西区宮の沢にある札幌工場を小樽市銭函の石狩湾新港に移転すると発表した。新港内には同社の子会社で生麺、魚肉ハムソーセージなどを製造する石狩東洋があり、生産拠点などの集約で効率化を図る。施設は主体、設備一括して大林組に依頼し、月内にも着工する予定だ。既存工場と敷地は売却も視野に入れて検討する考え。
 札幌市西区宮の沢2条1丁目にある札幌工場は1964年の設置。赤いきつねうどん、緑のたぬき天そば、やきそば弁当といった即席麺の製造部門と営業拠点を置いている。
 新工場はS造、3階、延べ約2万3000m²の規模。即席麺の製造拠点とし、大型直線ライン(4ライン)による省力生産などを図る。機械設備を含めた総投資額は約60億円。
 移転先は小樽市銭函5丁目にある石狩東洋の隣接地。周辺には冷蔵施設があり、大規模生産拠点と冷蔵部門、営業部門をそろえることで、安定した供給体制の構築や効率化につなげる。
 設計は松田平田設計(東京)。2012年4月の完成、生産開始を予定している。
 既存工場の閉鎖時期について同社では「新工場の稼働の関係などで、まだ決まっていない」と説明。土地と建物については「正式にどうするかは未定」とし、活用と売却の両方の可能性を示唆している。