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建通新聞社
2011/05/20

【大阪】大阪府 中間前金払制度導入の方向 年度内に実施へ

 大阪府は、2011年度中に工事請け負いの「中間前金払制度」を導入する考え。近く庁内での検討を開始し、9月ごろに方向性を定め、制度設置の手続きに着手する予定だ。
 中間前金払は、工事請け負いにおいて、当初の前金払に加え、工期半ばで契約金額の一定割合を追加して支払う制度。国土交通省が自治体へでの導入を要請し、導入が進んでいる。近畿地区では大阪府が唯一未導入の都道府県。以前から、建設業団体などが導入を要請しており、ようやく重い腰を上げる見通しだ。
 府の現在の工事請負契約では、「100万円以上の工事には前金払を適用することができる」とされており、原則的に対象の工事すべてで契約時の前金払が実施されている。支払額は、2億円までの工事請負は契約金額の40%以内、2億円を超える部分についてはその30%以内とされている。
 中間前金払制度も100万円以上の工事請け負いに対して適用される見通し。支払い額の割合など、詳細は今後検討する。一般的には、請負金額の20%以内が規定されているケースが多い。制度化に際しては、条例化のほか、規則などで定める方法があり、今後選定する。条例化する場合は府議会の承認が必要。周知期間を経て、本年度内に施行する計画。
 兵庫県は中間前金払のほか、部分払も制度化している。中間前金払は、部分払を選択しない場合に受けられる。金額は請負金額の20%以内となっている。