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北海道建設新聞社
2011/05/19

【北海道】旭川市が12年度に下水処理センター9系施設増設

 旭川市水道局は、2012年度から合流式下水道改善に伴う下水処理センター9系水処理施設増設とバイパス管新設に着工する計画だ。9系増設は1日当たりの処理能力を1万8000m³向上させるもので、総工費に21億円を試算。バイパス管は約700mの整備に2億4000万円を見込む。両施設とも12―13年度の2カ年で整備するスケジュールだ。
 同水道局は、09年度から合流改善に着手。晴天時には汚水の全量を同センター(神居町忠和287)で処理できるよう、処理施設を2系列増設し、1日当たりの処理能力を3万6000m³アップ。管渠工事では、合流管に接続している分流汚水幹線を切り離すため、バイパス管を新設する計画だ。
 12年度の着工を計画する9系増設は、処理能力・施設内容ともに10―11年度に整備中の8系増設と同じものになる。実施設計は09年度に日水コンが担当した。
 8系の主な施設は、RC造の矩(く)形一方向常流式で、最初沈殿池は、幅4・4m、長さ27・25m、有効水深3・4mの4水路分、反応タンクは幅9m、長さ57m、有効水深6mの2水路分、最終沈殿池は幅4・4m、長さ40・7m、有効水深3・1mの4水路分となり、設備を収める上屋はRC造、平屋、延べ3553m²の規模。建設、機械、電気の3分割で発注した2カ年工事の設計金額合計は19億729万円となる。
 バイパス管は、旭川赤十字病院付近の1丁目通に1条から8条までの南北方向へ中部中央1号幹線として700m前後布設する。口径は400_と600_で計画。推進工法を採用する方針だが、縦坑の位置は11年度に地質調査と実施設計を行った上で確定する。また工事発注形態も単年度ごとか、12―13年度の多年度とするかなどを調査結果により判断する。