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建設経済新聞社
2011/05/19

【京都】丹波PA隣接の地域振興施設 コンセプトなど住民参加で検討

 京都縦貫自動車道丹波綾部道路の京丹波町曽根付近に設置される仮称・丹波パーキングエリア(PA)に隣接して、京丹波町は地域振興拠点施設の整備を検討しているが、町民がコンセプト等を考える場としてワーキング会議を設置する。
 町はこのほどワーキング会議への委員募集を始めた。応募資格は、京丹波町の地域活性化に関心を持ち、平日(夜間を含む)に町内で年4回程度開催される会議に出席できるなど。
 町は4月に地域振興拠点施設基本計画策定を担当する業者をパシフィックコンサルタンツ京都事務所(京都市下京区)に特定。基本計画は関係機関や学識経験者等で構成する策定委員会で検討するが、それとは別に町民がコンセプト等を考える場としてワーキング会議を設置し、町民とともに地域活性化を考えることとした。
 京都縦貫道丹波綾部道路は26年度に開通する見通しで、京丹波町曽根付近に丹波PAが設置されるが、自動車交通の一部が高速道路に乗り換えたときに地域の活力が沈滞しないよう地域振興拠点施設を整備し、京丹波町が“通過の町”となることを回避するのがねらい。
 計画の地域振興拠点施設は地元物産品の販売とそのための生産を通じて、産業振興と町民交流及び町民と都市住民の交流を促進する。農林産物や加工品・飲料、工芸品などが販売品目として考えられるが、町民からも意見を集める方針を掲げていた。

ハイウェイオアシスを念頭に
 地域振興拠点施設は丹波PAとつなぐことで高速道路利用者がインターチェンジから出なくても販売できるようにし、また府道桧山須知線からも利用できるよう検討しており、サービスエリア(SA)やPAに接続し高速道路を出ることなく、公園などの潤いスペースを利用できる施設、ハイウェイオアシスを念頭にしている。
 機能としては、地域振興拠点施設、駐車場、広場。駐車場は高速道路利用者がPAを経由して利用する「上り駐車場」「下り駐車場」、町や周辺市町の住民等が府道から利用する「一般駐車場」。広場は運転の疲れをとり、様々なイベントを催す屋外の開放的なスペースとする。なお、整備内容や利用予測、施設面積など専門的な調査・検討を進めるための調査業務は22年度にプロポーザル方式で大日本コンサルタント京都営業所(京都市下京区)で実施した。
 京都縦貫道は26年度末の開通を予定していることから、町が計画の地域振興施設の整備は24年度〜26年度の3ヵ年を事業年度と想定、概算事業費は約6億円を見込む。