トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2011/05/17

【高知】基本設計を7月公告 県と高知市の複合施設

 高知県と高知市は、合築して建設を計画している新図書館などの複合施設について、基本設計を7月に公募型プロポーザル方式で高知県から公告する。現在、2010年度末までにまとめた基本構想に基づき基本計画を策定しており、施設概要や規模の詳細などを6月定例議会で報告する予定となっている。
 複合施設は、12年度末で閉校する追手前小学校敷地9813平方bのうち、東半分の5000平方bほどに建設。周辺の景観、日曜市などの人の動線に配慮しながら、地震など災害に強い施設を基本方針に掲げている。基本構想では、延べ床面積を1万7800平方bとし、うち新図書館1万5000平方b、新点字図書館800平方b、科学館(仮称)1500平方b、新点字図書館と科学館にかかる共有スペース500平方bを想定している。
 高知城周辺の景観形成基準により、建築物・工作物などに28bの高さ制限があるが、高知市が商業地へと用途変更したことに伴い建ペイ率が80%となったことで、5階建てを軸に検討。利用者の利便性と安全性を考慮し新点字図書館を1階、屋上を活用し科学館を最上階に配置することが望ましいとしている。また、エントランスに施設の象徴的な工作物などの設置も検討している。
 駐車場については、100台程度の駐車スペースを確保するとし、安全性や利便性などを比較検討した上で立体・平面などの構造を決定する。
 スケジュールは、11年度末に基本設計が完了した後、12年度に実施設計を外注し、13年度から追手前小学校の解体と複合施設の建設に着手し、14年度末に完成予定となっている。なお、複合施設完成後の現在の県立図書館と市民図書館の跡地利用についても早期に決定したい方針。