静岡県警察本部は、裾野市と長泉町を所管区域とする「裾野警察署」の新築工事に着手する。今夏の着工を目指し、発注に向けた手続きを進める。
規模は、庁舎が鉄筋コンクリート造4階建て延べ約3400平方b、付属棟が鉄骨造平屋約370平方b。地域住民の利便性やユニバーサルデザインに配慮し、留置場や駐車場、被害関係者からの事情聴取室などを配置する。
工事を建築と電気、管、エレベーターに分離して発注する見通し。
建設地は裾野市平松地内。JR御殿場線裾野駅の南で、同線と県道21号三島裾野線が交差する付近の西側。
設計を高橋茂弥建築設計事務所(静岡市葵区)、地質調査を建設基礎調査設計事務所(静岡市清水区)が担当した。
裾野署の新設は、県警の警察署再編整備計画に基づくもの。同計画では、県内の市で警察署が設置されていない地域や、急激に人口が増加したり事件事故が急増しているものの警察署が設置されていない地域など「警察署の空白地域」の中から、▽裾野▽袋井▽浜松西―の3警察署を新築する方針を打ち出した。このうち袋井警察署をことし4月に開設している。
建通新聞社 静岡支社