建通新聞社四国
2011/05/06
【愛媛】本年度も促進 JR松山駅付近立体交差
愛媛県は、JR松山駅付近連続立体交差事業で、2011年度も引き続きJR北伊予駅〜伊予横田駅付近へ移転する車両基地・貨物駅基地の用地買収を促進するほか、基地アクセス道路のうち大谷川に架ける篠田橋の下部工など一部工事を推進する方針。また、JR四国側でも10年度から着工した行き違い線区間(複線化)の整備促進を図るとともに、スパン割りなど検討する高架予備設計に着手する予定だ。県は当初予算に新基地移転先で伊予市と松前町が行う市道拡幅や水路改修など周辺整備対策事業への補助を含め事業費約31億円を計上。いよいよ県都の陸の玄関にふさわしい都心形成へ、プロジェクト推進の加速度が増していきそうだ。
同事業の全体概要は、松山駅を含む松山市美沢2丁目(起点)〜空港通り1丁目(終点)までの約2・4`区間を「連続立体交差化(鉄道高架)」するほか、「車両基地・貨物駅」を伊予市上野、上三谷と松前町鶴吉にまたがる地点へ移転。さらに市坪駅を含む松山市土居田町〜市坪南2丁目の1・7`区間を複線化して「行き違い線」を設置するとともに、北伊予駅を含む延長約500b区間(松前町神崎、出作)を改良する。
09年度に事業認可を受け県は、JR四国と工事基本協定を締結。10年度からは車両基地移転先の用地買収や行き違い線区間において工事着手している。20年度末の事業完了が目指されている。