北海道建設新聞社
2011/05/06
【北海道】創成川通アンダーパス連続化事業に交通安全学会賞
公益財団法人国際交通安全学会が主催する第32回国際交通安全学会賞の業績部門に「札幌市創成川通アンダーパス連続化事業」が選ばれ、札幌市に表彰状が贈られた。
同事業は、市が交通混雑の緩和や都心空間の有効利用、都心環境の改善を図るため、2002年から10年度まで進めていたもの。南アンダーパスと北アンダーパスを結んで連続化を図り、地上部にあった8車線の道路を4車線に縮小し、親水緑地空間を新たに創出した。
都市空間整備の在り方を見直し、歴史的景観の保全と市民憩いの場としての空間再生を果たした点や、課題だった市街地の魅力低下、交通混雑、環境問題を併せて解決する都市空間整備の方向性を明快に示し、全国に先駆けて実現した点が高く評価された。
贈呈式は4月15日に東京都で開かれ、建設局の宮浦哲也局長と浦田洋土木部長が出席し、同学会の小口泰平会長から表彰状と賞牌、副賞50万円を受け取った。
市は、副賞の50万円を創成川公園で地域活動を積極的に展開している狸二条広場運営協議会に寄贈し、市民活動やイベント開催などに活用してもらう予定だ。