静岡県は、2011・12年度の建設工事入札参加資格者数と等級・格付け基準(等級の基準となる総合点数)を公表した(=表参照)。認定者数は、前回09・10年度を3・5%(139者)下回る3865者となった。格付けを行っている4工種のうち管工事の格付け基準に変更はなく、土木・建築・電気のB・C等級で基準点数を見直した。
今回の等級格付けは、前回と同様に「建設工事競争入札参加者の格付及び選定要領」に基づき認定。各申請者の経営事項審査結果の総合評点(客観点)に、▽県発注工事の工事成績(今回新たにくらし・環境部の公営住宅関係の優良工事等表彰を追加)▽VE提案▽表彰の受賞実績▽災害時応急対策への取り組み▽監理技術者数▽障害者雇用▽子育て支援▽労働災害防止の取り組み▽環境負荷低減への取り組み(エコアクションかISO14001取得)▽指名停止措置の有無―の県独自の主観点を加味して総合点数を算出。
さらに、土木一式と建築一式工事で、等級ごとの技術職員数の基準を前回の格付けに続き設定。総合点数が格付け基準を満たしても、技術職員が一定数を満たしていない場合、下位ランクに格付けしている。
工種別の格付け業者数を前回認定と比較すると、土木と建築、電気のAランク業者がいずれも増加、管が横ばいとなった。土木と電気、管のBランクも増加した。一方、土木のC・D、建築のB・C・D、電気のC、管のCは大幅に減っており、下位ランク業者の減少が目立っている。
建通新聞社 静岡支社