建通新聞社(東京)
2011/04/19
【東京】東京都 長房北アパート建て替えに2011着手
東京都都市整備局は2011年度に、長房北アパート(八王子市)の建替事業に着手する。隣接する旧長房第2アパートの敷地を活用し、既存の11棟396戸を2期5年間で5棟426戸に建て替える計画。15年度の完成を目指している。これに伴い事業全体の基本設計を5月に委託するため、15日に競争見積もりの参加募集を開始した。新住棟のうち、2棟180戸程度の建築工事を第4四半期に発注する予定でいる。
長房北アパートは、八王子市長房町地内にある都営長房アパート(敷地面積約35・5f、3270戸)の一部で、所在地は長房町719(地名地番)。既存住棟の規模は鉄筋コンクリート造5階建て11棟396戸。1971年度に完成した。
建替事業は同アパートの東側にある旧長房第2アパートの敷地で行う。新住棟は▽A棟=7階建て91戸▽B棟=10階建て90戸▽C棟=6階建て96戸▽D棟=5階建て77戸▽E棟=8階建て72戸−の5棟426戸の規模で建設する計画。付帯施設として集会場や駐車場などの整備も予定している。
事業は11〜15年度の5年間を2期に分割して実施する。このうち11年度にスタートする第1期では、2棟180戸程度の新住棟を建設する予定。第2期については13年度から行う方針だ。
事業全体の基本設計を委託するため、競争見積もりの参加者を21日まで募集している。5月17日の見積もり合わせを経て契約し、8月31日までに成果をまとめる。
これに続いて実施設計も委託し、第4四半期に予定する第1期工事の発注につなげる。
11年度はまた、建設地の旧長房第2アパートの敷地にかかる都市計画「一団地の住宅施設」を廃止し、新たな地区計画を定めるための検討も進める考えだ。