トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2011/04/15

【神奈川】横浜市 汚水管の不明水調査

 横浜市環境創造局は、降水時に分流式の汚水管が増水することを踏まえ、対策を検討している。過度な増水は、流下能力や下水処理能力の超過をきたす恐れがあるため、老朽管の敷設替えなどを進める考え。2010年度に西部水再生センターで実施した流入個所特定などの調査を踏まえ、11年度はさらに原因究明に向けた具体的な検討に入る。
 市の下水道は、初期に整備された中区や南区、西区など中心域の約4分の1が、雨水と汚水を一緒に処理する合流式。それ以外の周辺約4分の3の地域は、分流式によって雨水管と汚水管が整備されている。
 分流式の汚水管では、降雨時に出所の分からない水(不明水)の流入が課題となっており、多い場合は通常の倍の流量に上ることがある。
 不明水の原因は、汚水管継手やマンホールから雨水や地下水が浸入したり、宅地排水や路面排水を誤って汚水管に接続したことが原因と考えられている。
 市では10年度、ほかの地区に先行して西部水再生センターの処理区(瀬谷区と泉区の大部分、戸塚区と緑区の一部)で、出所を絞り込むための調査を実施。この中で15カ所の候補地を選定した。業務は日水コン(中区)が担当。
 11年度は候補地の管路への流入経路や原因究明など、さらに具体的な検討を進める。
 同様な不明水の流入は、栄第一水再生センター(栄区、戸塚区・港南区)、都筑水再生センター(都筑区、青葉区、緑区)でも課題となっており、順次検討を進める考えだ。