那珂郡東海村(村上達也村長)は、2011年度当初予算を明らかにした。予算は、第5次総合計画に基づき、福祉・教育・環境・農業の4分野を中心に配分。建設関連の主な事業は、照沼小学校建設関連に約8億円を計上し、建て替え工事に着工を計画。中丸小学校では新校舎建設に向けた基本設計を進める。(仮)生涯学習センター建設事業でも基本設計の策定を予定する。東海中学校建設関連では耐震補強工事や敷地拡張を計画。白方小学校跡地整備関連では公園整備に約2億円を計上した。単独村道改良舗装工事と雨水排水路工事関連にも約2億円。これらのため普通建設事業費は前年度比20・3%増の32億7000万6000円と大幅に増えた。( 面に予算の主な事業)
特別会計では、東海駅西土地区画整理事業費8702万3000円(前年度比9・7%増)、東海駅東土地区画整理事業費8041万5000円(同8・7%増)、東海駅西第二土地区画整理事業費1億8938万7000円(同25・8%減)、東海駅中央土地区画整理事業費8億1922万円(同7・3%減)、公共下水道事業費14億7410万7000円(同11・8%減)を計上。企業会計では水道事業費11億3199万4000円(同6・6%増)を盛り込んだ。
11年度の主な事業を見ると、学校施設整備関連では、耐震化年次計画に基づき、安心安全な学校づくりを最優先とした緊急耐震化に取り組むため、照沼小学校建設事業で建て替え工事に着手する。
中丸小学校屋内運動場では、6月の完成を目指し建設工事を継続して進める一方、新校舎の建設に向けた基本設計業務を行う。
東海中学校については、耐震補強工事のほか、グラウンドの狭隘化の解消と将来の建て替え計画に備えて、隣接地への敷地拡張を実施する。
白方小学校跡地整備事業では、09年に実施した跡地利用に関するパブリックコメントの意見を基に、植栽や遊具、トイレなどを設置した都市公園の整備を行う。
幼稚園施設では、舟石川幼稚園と須和間幼稚園の耐震補強工事を計画。宿幼稚園については、幼保連携型による幼保一元化施設の整備を進める方針。
そのほかの学校施設でも、必要性や緊急性に応じて計画的な改修工事や補修、修繕工事を行う。
(仮称)生涯学習センター建設事業では、10年度からの5カ年継続事業で整備を計画。11年度は、プロポーザル方式による基本設計の発注と策定を予定。基本設計委託料2400万円を計上した。
道路関係では、単独村道改良舗装工事に1億8900万円を計上。道路改良舗装や維持修繕工事、歩道整備工事などを計画している。
特別会計では、東海駅西土地区画整理事業で道路築造・舗装と雨水排水工事に1000万円、物件移転補償費に4700万円を計上。
東海駅東土地区画整理事業では、設計委託料100万円、道路築造・舗装と雨水排水工事に500万円、物件移転補償費2000万円を予算化した。
東海駅西第二土地区画整理事業では、道路築造・舗装と雨水排水工事に3000万円、整地工事に3000万円、物件移転補償費5320万円。
東海駅中央土地区画整理事業では、設計委託料に6000万円、道路築造・舗装と雨水排水工事に1億6000万円、整地工事に1億円、物件移転補償費2億9000万円と計上した。
公共下水道事業では、管渠修繕工事に2000万円、設計など委託に2910万円、公共下水道工事に1億6300万円、特環公共下水道工事に9900万円、汚水桝設置工事に2800万円をそれぞれ予算化した。
提供:日本工業経済新聞